四季

作品と季節 — Works

四季の、アルバム。

four seasons

春夏秋冬、めぐる光をたどった記録です。同じ家族でも、季節が変われば表情も光も変わります。ページを下るごとに、季節がゆっくり移ろっていきます。

春 — 芽ぶきの光。

三月末、里山の雑木林で。長女が見つけたつくしを、しゃがみこんで数える横顔。やわらかな逆光が、産毛の一本までやさしく照らしていました。

夏 — 水辺のきらめき。

七月の午後、遠浅の浜辺で。波打ちぎわを走る足あとと、はしゃぐ声。海風にほどけた髪も、濡れた裾も、そのまま残しました。

秋 — 実りのぬくもり。

十月の朝もや、黄金色の棚田で。稲穂を抱えたお父さんの腕のなかで、うとうとと眠る赤ちゃん。もやごしの光が、輪郭をふわりとにじませていました。

冬 — 窓辺のしずけさ。

一月、雪あかりの差す自宅の窓辺で。臨月のおなかに、そっと手を添えて。あたたかな室内の光だけで撮った、静かなマタニティ。息づかいまで写るような午後でした。