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灯をともす
Kyoto Nishijin — Midnight Roastery

深夜、火だけが
起きている。

夜がいちばん、に近い。

京都・西陣。路地のいちばん奥、二階の小窓に灯がひとつ。街が眠るころ、ここでは一台のドラムがゆっくりと回りはじめる。灯火珈琲は、深夜の静けさのなかで豆を焼く、小さな焙煎所です。

其の一 — 夜と火

火は、
急がない。

良い焙煎は、時間を早めることではありません。豆の芯まで熱がとおるのを、火のとなりで静かに待つこと。私たちは一釜ごとに立ち会い、はぜる音と立ちのぼる香りだけを頼りに、火を落とす一瞬を見きわめます。深夜を選んだのは、その音がいちばんよく聞こえるからです。

Three Lights

今宵の、
三つの灯。

季節ごとに焼き分ける三つの定番。深く沈む「宵闇」、燠火のような余韻の「残り火」、夜明け前の澄んだ「白夜」。どれも西陣の水と、深夜の静けさで焼き上げています。

宵闇

深煎り — カカオと焦がし黒糖

残り火

中深煎り — 焼き林檎とヘーゼルナッツ

白夜

浅煎り — 白桃と紅茶

Tasting Notes

火加減という、
対話。

01
宵闇

深煎り。カカオと焦がし黒糖、余韻に一滴の煙。

220°C
02
残り火

中深煎り。焼き林檎とヘーゼルナッツ、まろやかな酸。

212°C
03
白夜

浅煎り。白桃と紅茶、澄んだ後口。

202°C

昼でも薄暗い、八つの席。

路地の奥の、
一灯まで。

焙煎所の一階が、そのまま小さな喫茶になっています。席は八つ。挽きたての一杯と、深夜に焼いた豆の量り売り。西陣の織りの音が遠くに聞こえる、昼でも薄暗い店です。営業は正午から夜八時まで、水曜が定休。

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